前回の続きだよ!
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1月18日になりたて夜中の12時過ぎ。あまりの進行の遅さに看護婦さんから「これからどれだけかかるかわからないから、とりあえず横になって体力を使いすぎないようにしておくと良いかもね」と言われ、無理くり横になる事に。
でもこれって実は私にとってかなり苦痛。
陣痛っていうのはやっぱとても独特な痛みなので経験した事のある人にしか解らないと思うのだけど、経験した事のある人だからって他の人と全く痛みなわけではなく、やはりそこには個体差が。
人によっては大きなボールを座りながら抱え込むような形をとることで痛みを逃す事が出来たりするみたいなんだけれど、私の場合は真逆で背中を反らせるよう にしてふんぞり返って座ってないと痛みを逃す事が出来なかったし、背中や腰をを誰かにさすってもらう事で落ち着く人もいれば、私のようにほんの少し触られ るだけでも相手にかかと落とし喰らわせたくなる程拒否反応示す人もいる。人それぞれなのです。
で、私の場合ベットに横になってしまうと、陣痛の痛みが体中に籠ってしまうみたいでなかなか抜けていってくれない感じになったので、横になる事はかなり至難の業。。
でも体力を温存するために〜と思い一応看護婦さんの言う事を聞いてみようと思った矢先、自分にとってキツい作業だったからなのか、ものの5分で破水をしてしまったのでした。
前の日記に書いた通り、破水から陣痛が始まる人が居るくらいなので破水そのものは全然悪い事ではないのだけれど、この時の私はまだまだ出産できる状態では なく。しかも一応内診をするために分娩台に上がった途端に更に破水。これ以上出るものありません!!って位出たので多分羊水全てが出きった全破水だったの だと思います。
↑ちなみに全破水しても普通はそんなに問題ないはず(多分)。そのまま分娩する人居ると思います。
この分娩台での破水で発見された、私と私の赤ちゃんにとっての何よりの問題。
それは羊水が混濁していた事。
普通羊水は無色透明なのだそう。だけれど、赤ちゃんが何らかの原因で羊水の中でウンチをしてしまうと羊水が混濁してしまいます。
それは赤ちゃんにとって良い環境と言える訳が無く、(そもそも赤ちゃんがウンチをしてしまっている時点で赤ちゃんにとって良くない何かがそこで起こっていたという事なのだけれど)そのままにしておく事は赤ちゃんの生命に関わってくる事だったりもします。
強い陣痛が短いスパンで来ているのに→子宮口の開きが少なく、さらに赤ちゃんの位置も高いので→まだまだ下から産まれる気配無し
そんな中で破水したとこ見てみたら→羊水混濁
お医者様と助産師さんの”これちょっとまずいよね〜”的な空気の中、エコーでお腹の状態を見てもらった所でお医者様が見つけたのは
”赤ちゃんの回旋異常”
赤ちゃんは通常回転しながら下へ下へと下りてくるはずなのだけれど、私の子は何らかの原因でうまく回れず、下へ下りてくる事が出来なかったのでした。
つまるところは
(赤ちゃんが苦しんでいるはずなので)早く赤ちゃんを出してあげなくちゃいけないのに、出て来るためのトンネルが固くて狭くて、たとえ会陰切開をした所で引っ張り出す事もできません!!
んでもって赤ちゃん自身も回旋異常で自力で下りてくる事も出来ないので、、、、、帝王切開しないといつまでたっても出産できない!ってかそれどころか赤ちゃんの体力も心拍もどんどん弱くなって、出て来れないままお腹の中で いずれは。。。なんてことも十分あり得る!!
ちゅうことで、一通りの説明を受けた後、夜の夜中に緊急オペ決定。
外科の先生や医院長先生、婦長さんが急遽駆けつけてくださり即施術される事になりました。
帝王切開すると決まってから。。。。早かった。
冗談じゃなくて、ドラマで見るようなあの緊迫した空気を生で、自分の体で感じる事になろうとは思ってもみませんでしたが、とにかく誰一人として無駄な動きが一切無く、最短最速の流れ作業(?)に身をまかせるだけでした。
ちなみに、痛いの嫌いな人は読まない方がいいと思うけれど、以下に帝王切開ってどこにどんなことするか書くと(興味ある人居そうだから書くよ〜)
まず全裸になって寝かされます。
右腕と左腕両方に点滴打ちます(何のための点滴だったか忘れちゃった。ごめんよ)
右肩に注射を打ちます。
右お尻にも注射を打ちます(これらも何のための注射だったんだか、、、ちゃんと説明受けてるはずなんですが、陣痛で意識が朦朧と^^;)。
手術台の上で、頭と膝を抱え込むような形をとらされ、「どんなに痛くても絶対に逆方向にエビ反らないでね(ハート)」と言われながら頭と足を凄い力で押さえつけられ、腰辺りの背骨の間3カ所位に下半身麻酔のための注射を打ちます。
ここまでがお腹を切る前の作業。
でもね、この注射の量見て「うっそん!!!」って思うかもしれないけれど全然痛くないです。陣痛に比べたら(笑)
注射大っ嫌いな私が「へ?今何かしました?」と流せちゃう位どってことないです。一番痛そうな背骨の注射も然りで、蚊程の痛みも無かった。。。お医者様の技術かね?
そして両腕を手術台にくくりつけ、体中に酸素がしっかり回ってるかを見るための(多分)指先に洗濯バサミのようなものを付け、左腕で常に血圧と心拍を計 り、切る部分だけがくりぬかれているのであろう緑色のシートを(医療ドラマでよく見るやつね)かぶせられ、下半身に麻酔がしっかり効いている事を確認した 後 ハイ!切ります!!!
寝ている私の目の前は緑色のシートしかなかったのでそれ以上のことはもう解りませんが、手術の一部始終を主人が見ていたのでより詳しく知りたい方は彼に聞いてくださいませ。。。(笑)
もともと言われていた通り、「刃が皮膚に触れる感覚」や「引っ張られる感覚」はありましたがそれ以上は何も無く。
切りますよ〜と言われて5分後には アんギャーーー!!! と赤ちゃんが無事救出(?)されていたのでした。
またもや続くーーー(何度目!?)